食べ●グをアテにしないと決めた夏から6年が経った件。

コラム

2025年9月25日

自分にとってお店の健忘録であるこのサイトを始めてから6年が経ちました。
初心忘るべからずな記事を書いておきます。

私は元々看護師だったのですが、甘いものが大好きで、休日には食べ歩きしまくりの生活をしていました。
その結果、看護師を退職してベイクショップ兼カフェで働くようになりました。
畑違いでしたが、お菓子の基本的な作り方や飲食店の中の事情について現場で色々と勉強させてもらいました。

今までお客さんだった自分が、お店側に立つと色んな見え方が変わりました。
お菓子作りの現場は、思ったより大変だったり、思ったより簡単に思えるようなこともあったり、日々発見がありました。
私は元々そのお店のファンだったので、作り方や接客に関して妥協はできないし、丁寧に作ることがクオリティにつながることを知りました。
その中で、どんなにクオリティが高くても情報発信、広告が得意じゃないと流行らないお店があると感じました。
逆もそうで、特にSNSが得意で、広告に賭けれる資金力があるお店はクオリティに関わらず人気店になっているのを見て、なんかモヤモヤしていました。

あと、働いていいて自分が衝撃だったのが、飲食店口コミサイト食べ●グから営業の電話がかかってくることでした。
少し前に問題になった気がするのですが、評価の点数を買わないか?という営業みたいでした。(店長に電話を繋いでしまうので詳細は聞けてないですが、店長曰くそんな感じらしい)
なので元々資金力のあるお店は食べログでの評価点数が高いし検索でも上位に出てきます。
逆に個人のお店で、その口コミサイトにお金を払うことをしていないお店は低く評価されます。
広告代理店の仕事だから仕方ないとはいえ、なんかめちゃくちゃモヤモヤしませんか。

ちなみに私が働いていたお店は集客に困ってなかったし、店長が変なプライドもなかったので(逆に身売りしない点でプライドがあったのか?)、食べ●グの営業は無視していました。それゆえ、食べ●グでは評価3行かないくらいで口コミ件数も非常に少なかったのですが、実際は毎日行列ができるほどの人気店だったんです。
お菓子やサンドイッチは作った分は必ず閉店前に売り切れていて、毎日くる常連さんばかりでした。
なので、どうして食べログの評価こんなに低いんだろうって不思議でした。

そんな中、クオリティが高くて私が大好きだったお店(HPもなくSNSを全くやっていない小さなケーキ屋さん)が閉店してしまいました。
もしかしたら店主自身で期間を決めて閉店するつもりだったのかもしれませんが、明らかに人入りが悪かったし、情報も少なくて人目につかない場所で営業していたので勝手に心配していました。
おそらく景気が悪くて潰れたんじゃないかと思います。(食べ●グの評価もとても少なく低かった)

しかし、こちらのお店、都内のいろんなお店に行って舌や目が肥えてる私が感動するほど接客も丁寧で全てのクオリティが高かったのです。
店主ひとりでやっていたので、とても忙しそうでしたが、ケーキも焼き菓子も本当に美味しかった。
カフェスペースで飲んだコーヒーさえとてもとても美味しかった。
しかも何時間いても許される空気感があった。
勉強をして、休憩中に追加のケーキや焼き菓子たべて、店主と少し話して、、、っていう思い出が確かにある。
居心地が良くて、美味しい。かけがえのない空間でした。
しかし突然潰れてしまっては店主に感謝を伝えようにも、SNSやってないので伝えようがない。。
突然の別れを受け入れるしかなかったのです。

閉店を知った時は本当にショックでしたし、あの店のために、あの店主のために私にも何かできることがあったのでは?と謎の使命感を抱くようになりました。
それがきっかけで、情報が少ないお店の紹介をしたい、SNSをやっていない人にもお店や商品の紹介がしたいと思いこのサイトを作りました。

今の私はサイト開設時の6年前と比べて、仕事辞めたり子育てしたり、かなり環境が変わって
甘いものに使えるお金も時間も減ってしまいました。
しかしね。それでも続けようと思います。

あの人の作ったショートケーキがまた食べたい。
って思い続けながら、
細々と、できる範囲でサイト続けていきます。

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